【初心者向け】M5StickC Plus2レビュー:進化したスティック型マイコン

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手のひらサイズのスティック型マイコンボードとして人気の「M5StickC Plus」。その進化版である「M5StickC Plus2」がついに登場しました!前モデルからさらにパワーアップし、IoT初心者から上級者まで、より幅広い層にとって魅力的な開発ボードとなっています。

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M5StickC Plus2とは? – 進化したスティック型マイコンの概要

M5StickC Plus2とは?進化したスティック型マイコン

M5StickC Plus2の大きな進化ポイントは、より大きく見やすくなったLCDディスプレイと、容量がアップしたバッテリーです。これにより、より多くの情報を鮮明に表示でき、より長い時間、様々なプロジェクトを楽しむことができます。

心臓部には、高性能なESP32-PICO-MINI-12Kチップを搭載。Wi-FiBluetoothによる安定したワイヤレス通信が可能です。さらに、IMU(慣性計測ユニット)やマイクといった便利なセンサーも内蔵。側面のボタンとカラーLCDディスプレイを組み合わせることで、インタラクティブなIoTデバイスを簡単に開発できます。

何ができる?手のひらサイズの可能性

例えば、身の回りの温度や湿度をモニタリングしてLCDに表示したり、ボタン操作で家電をコントロールするリモコンを作ったり…。M5StickC Plus2は、あなたの自由な発想で様々なスマートデバイスに進化します。進化したスティック型マイコンで、あなたもIoTプロジェクトを始めてみませんか?

M5StickC Plus2の仕様 – 主要なスペックを紹介

M5StickC Plus2の魅力をさらに深く理解するために、主要なスペックを見ていきましょう。

CPU、メモリ、フラッシュストレージ

M5StickC Plus2は、パワフルなESP32-PICO-MINI-12Kチップを搭載。これにより、複雑な処理もスムーズに行えます。内蔵メモリフラッシュストレージも十分に備わっており、プログラムやデータの保存も安心です。

無線機能:Wi-FiとBluetooth

高速で安定したWi-Fi (802.11 b/g/n) に対応し、インターネットへの接続も容易です。また、低消費電力で近距離通信が可能なBluetooth 5.0 (BLE) にも対応しています。

ディスプレイ

前モデルからサイズアップした1.14インチのカラーLCDディスプレイを搭載。解像度も向上し、より鮮明な表示が可能になりました。小さな画面ながら、様々な情報を視覚的に伝えることができます。

内蔵センサー

6軸IMU (MPU6886) を搭載しており、加速度や角速度を検出できます。また、デジタルマイク (SPM1423) も内蔵しており、音声データの取得も可能です。

ボタン

側面にプログラマブルボタンが1つ搭載されています。このボタンを利用して、様々な操作やイベントをトリガーすることができます。

バッテリーと電源

160mAhのバッテリーを内蔵しており、単体での動作も可能です。充電はUSB Type-Cポートから行います。低消費電力設計により、比較的長時間駆動が可能です。

拡張性:Groveポート

M5StickC Plus2には、Groveポートが1つ搭載されています。これにより、様々なGroveモジュール(センサー、アクチュエータなど)を簡単に接続し、機能を拡張することができます。

外形寸法と重量

非常にコンパクトなスティック型で、持ち運びにも便利です。具体的な外形寸法と重量は以下の通りです。

項目仕様
CPUESP32-PICO-MINI-12K
Wi-Fi802.11 b/g/n
BluetoothBluetooth 5.0 (BLE)
ディスプレイ1.14インチ カラーLCD (240×135)
IMUMPU6886
マイクSPM1423
ボタン1個
バッテリー160mAh
USBType-C
Groveポート1ポート
外形寸法約 56 x 25 x 13 mm
重量約 15 g

M5StickC Plus2を動かしてみよう! – 簡単なサンプルコード紹介

M5StickC Plus2の魅力は、手軽にIoT開発を始められることです。ここでは、実際にM5StickC Plus2を動かすための簡単なサンプルコードをご紹介しましょう。

開発環境の準備:Arduino IDEの設定とライブラリのインストール

M5StickC Plus2の開発には、主にArduino IDEを使用します。Arduino IDEにESP32ボードの情報を追加し、M5StickC Plus2用のライブラリをインストールすることで、プログラミングが可能になります。

  • ESP32ボード情報の追加: Arduino IDEの「ファイル」>「環境設定」を開き、「追加のボードマネージャURL」に以下のURLを追加します。 https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json その後、「ツール」>「ボード」>「ボードマネージャ」で「esp32」を検索し、「esp32 by Espressif Systems」をインストールします。
  • M5StickC Plus2ライブラリのインストール: Arduino IDEの「スケッチ」>「ライブラリをインクルード」>「ライブラリの管理」を開き、「M5StickCPlus2」を検索し、インストールします。

基本的なスケッチ例:LCDに文字を表示する

以下のコードをArduino IDEに記述し、M5StickC Plus2に書き込んでみてください。

Arduino

#include <M5StickCPlus2.h>

void setup() {
  M5.begin();
  M5.Lcd.println("Hello, M5StickC Plus2!");
}

void loop() {
  // ここに繰り返したい処理を書きます
}

コード解説

  • #include <M5StickCPlus2.h>: M5StickC Plus2用のライブラリを読み込みます。
  • M5.begin();: M5StickC Plus2を初期化します。
  • M5.Lcd.println("Hello, M5StickC Plus2!");: LCDディスプレイに「Hello, M5StickC Plus2!」という文字を表示します。
  • void loop() { ... }: ここには繰り返し実行したい処理を記述しますが、この例では何も行いません。

実行結果

このコードをM5StickC Plus2に書き込むと、LCDディスプレイに「Hello, M5StickC Plus2!」という文字が表示されます。

さらに学習するために

M5Stackの公式サイトや関連コミュニティには、M5StickC Plus2を使った様々なサンプルコードやチュートリアルが公開されています。内蔵センサーやGroveポートを活用したより高度なプロジェクトにも挑戦してみてください。

M5StickC Plus2を利用する上で気をつけること – 知っておきたい注意点

M5StickC Plus2を安全かつ快適に利用するために、いくつか注意しておきたい点があります。

電源供給とバッテリー管理

M5StickC Plus2への充電は、付属のUSB Type-Cケーブルを使用し、信頼できるUSB電源アダプターやPCのUSBポートから行ってください。内蔵バッテリーの寿命を長く保つために、過充電や過放電は避けるように心がけましょう。

静電気対策

電子機器は静電気に弱い性質を持っています。M5StickC Plus2を取り扱う際は、静電気防止手袋やリストストラップを使用するなど、適切な静電気対策を行うことを推奨します。特に乾燥した季節は注意が必要です。

LCDディスプレイの取り扱い

LCDディスプレイはデリケートな部品です。強い衝撃を与えたり、無理な力を加えたりすると破損する可能性がありますので、丁寧に取り扱ってください。

Groveポートの利用時の注意点

Groveポートを利用して外部モジュールを接続する際は、接続するモジュールの動作電圧とM5StickC Plus2のGroveポートの電圧が一致していることを確認してください。誤った電圧のモジュールを接続すると、M5StickC Plus2や接続したモジュールが故障する可能性があります。また、各ピンに過大な電流を流さないように注意してください。

ファームウェアのアップデートについて

M5Stackは、M5StickC Plus2の機能改善やバグ修正のために、ファームウェアのアップデートを提供することがあります。公式サイトなどで最新情報を確認し、必要に応じてファームウェアをアップデートすることで、より安定してM5StickC Plus2を利用できます。アップデート方法は、M5Stackの公式ドキュメントを参照してください。

これらの注意点を守ることで、M5StickC Plus2を安全に、そして長く活用することができるでしょう。

M5StickC Plus2で広がる可能性 – こんなことにチャレンジ!

手のひらサイズの高性能マイコンボード、M5StickC Plus2は、あなたのアイデア次第で様々な可能性を秘めています。ここでは、M5StickC Plus2を活用してどんなことができるのか、いくつかの提案をさせていただきます。

小型ロボット

こんな製品も販売されています。

ウェアラブルデバイスの作成

内蔵のIMUを活用して、歩数計やジェスチャーコントローラーなどのウェアラブルデバイスを自作できます。小型LCDに情報を表示したり、Bluetoothでスマートフォンと連携させたりすることも可能です。

環境モニタリングツールの開発

Groveポートに温湿度センサーや気圧センサーなどを接続することで、手軽な環境モニタリングツールを作成できます。収集したデータはLCDに表示したり、Wi-Fi経由でクラウドに送信して記録・分析することも可能です。

小型ゲーム機の製作

内蔵ボタンとLCDディスプレイを活用して、簡単なミニゲームを開発できます。IMUを傾きセンサーとして利用するなど、よりインタラクティブなゲームを作ることも可能です。

スマートリモコンの作成

赤外線送信ユニットなどのGroveモジュールと組み合わせることで、オリジナルのスマートリモコンを作成できます。LCDに操作ボタンを表示したり、Wi-Fi経由でクラウドと連携させてより高度な制御を行うことも可能です。

教育現場での利用提案

M5StickC Plus2は、プログラミング学習や電子工作の入門にも最適です。小型で扱いやすく、様々なセンサーやアクチュエータとの接続も容易なため、生徒たちが実際に手を動かしながらIoTの基礎を学ぶことができます。

これらのアイデアはほんの一例です。M5StickC Plus2のコンパクトさと豊富な機能を活かして、あなた自身のユニークなプロジェクトにぜひ挑戦してみてください!

まとめ

この記事では、手のひらサイズの高性能マイコンボード「M5StickC Plus2」の魅力と活用方法を、初心者の方にもわかりやすく解説しました。前モデルからの進化点である大型ディスプレイ大容量バッテリーに加え、ESP32-PICO-MINI-12KWi-Fi/Bluetooth、豊富な内蔵センサーとGroveポートにより、手軽に様々なIoTプロジェクトを始めることができます。

Arduino IDEを使った簡単なプログラミングから、ウェアラブルデバイスや環境モニタリングツールなど、あなたのアイデア次第で可能性は無限に広がります。M5StickC Plus2は、あなたの創造性を刺激し、IoTの世界への第一歩を力強くサポートしてくれるでしょう。ぜひ、この進化したスティック型マイコンで、新しいものづくりに挑戦してみてください!

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