けんろう
PyAutoGUIでは、マウス操作を自動化するアプリが作れます。
この記事では、公式サイトに載っているPyAutoGUIでのマウス操作の仕方を紹介します。
この記事に載っているサンプルコードをコピーして、Pythonで実行すれば、簡単に動きを確認できますので、是非試してみて下さい。
この記事では、初心者にもわかりやすいように、各処理の内容を、サンプルコード内にコメントとして載せています。
【無料オンライン】ゼロから始めるPythonプログラミング入門講座(週5開催) テックジムPyAutoGUIとは
PyAutoGUIは、マウスやキーボード操作を制御するためのPythonのモジュールです。
PyAutoGUIは、以下のことから,非常におすすめなツールです。
・無料で使えること
・Pythonで書けること
・画像認識機能が使える
公式サイト
公式ドキュメントは、以下です。
インストール方法
pip install pyautogui
リンク
マウス制御関数
画面とマウスの位置関係
画面の解像度が1920×1080の場合、画面の左上が原点(0,0)で、右下が(1919,1079)となります。
関数一覧
内容 | 関数 | サンプル例 | 備考 |
画面の解像度の取得 | size() | > pyautogui.size() (1920, 1080) | |
マウスカーソルの 現在座標 (X,Y) | position() | > pyautogui.position() (187, 567) | |
XY座標が画面上に あるかどうかを確認 | onScreen(x,y) | > pyautogui.onScreen(0, 0) True | |
マウスカーソルの 位置を移動する (座標指定) | moveTo(x,y,time) | > pyautogui.moveTo(100, 200, 2) # (100,200)の位置へ、 2秒かけて移動する | time: ・秒単位で指定する。 ・デフォルトは0.1秒 |
マウスカーソルの 位置を移動する (ピクセル指定) | move(x,y) | > pyautogui.move(0, 50) # Y軸方向に+50ピクセル分移動する > pyautogui.move(-30, 0) # X軸方向に-30ピクセル分移動する | |
ドラッグ (座標指定) | dragTo( x,y, time, button=” ) | > pyautogui.dragTo(300, 400, 2, button=’left’) # マウスの左ボタンを押したまま、 マウスを(300、400)に 2秒間ドラッグします。 | button ・left:左ボタン ・right:右ボタン |
ドラッグ (ピクセル指定) | drag( x,y, time, button=” ) | > pyautogui.drag(30, 0, 2, button=’right’) # マウスの右ボタンを押したまま、 マウスを2秒間かけて 左に30ピクセルドラッグします。 | button ・left:左ボタン ・right:右ボタン |
クリック | click( x=100, y=200, button=’right’, clicks=2, interval=0.25 ) | > pyautogui.click(x=100, y=200) # (100,200)に移動し、 マウスの左ボタンをクリックします。 > pyautogui.click(button=’right’) # マウスを右クリック > pyautogui.click(clicks=2, interval=0.25) # マウスの左ボタンをダブルクリックしますが、 クリックの間に1/4秒の一時停止があります | clicks ・クリック数 |
ダブルクリック | doubleClick( x=100, y=200, button=’right’, interval=0.25 ) | > pyautogui.doubleClick() # 左ボタンのダブルクリックを実行します | |
トリプルクリック | tripleClick() | ||
右クリック | rightClick() | ||
スクロール | scroll() | > pyautogui.scroll(10) # 上に10回スクロール「クリック」 > pyautogui.scroll(-10) # 下に10回スクロール「クリック」 > pyautogui.scroll(10, x=100, y=100) # マウスカーソルを(100,200)に移動してから、 上に10回スクロールします。 |
サンプルコード
# https://pyautogui.readthedocs.io/en/latest/mouse.html
#!usr/bin/env python
# -*- coding: utf-8 -*-
import pyautogui as pg
import sys
print('Press Ctrl-C to quit.')
try:
while True:
x, y = pg.position()
positionStr = 'X: ' + str(x).rjust(4) + ' Y: ' + str(y).rjust(4)
print(positionStr, end='')
print('\b' * len(positionStr), end='', flush=True)
except KeyboardInterrupt:
print('\n')
実行すると、コンソールに、以下が表示され、マウスの位置をリアルタイムに表示します。
Press Ctrl-C to quit.
X: 1376 Y: 784
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注意事項
あなた
サンプルを参考にソフトを作ったら、マウス移動が止まらない
どうしよう
けんろう
move、moveTo、drag、dragToコマンドを使うと、
プログラムの作り方によっては、マウスが止まらなくなることがあります
その場合は、マウスを(0,0)に持っていくと、停止させることができます
まとめ
今回は、Pythonライブラリである、PyAutoGUIを使い、マウス操作を自動化するアプリの作り方を紹介しました。
- 【PythonでGUIアプリ入門】PySimpleGUI、Pyperclip を使った クリップボードアプリ の作り方
- 【PythonでGUIアプリ入門】PySimpleGUI を使った タイマーストップアプリ の作り方
- 【Python(PySimpleGUI)でGUIアプリ入門】Pythonアプリを起動するランチャソフトの作り方
- 【PythonでGUIアプリ入門】OpenCV、PySimpleGUIによるPCカメラ映像を使った映像加工アプリの作り方
- 【PythonでGUIアプリ入門】OpenCV、PySimpleGUIで、PCカメラで撮影した映像を表示するアプリの作り方
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