Raspberry Piでも、WEBサーバーを作れます。
ラズパイで作るので、最新技術を試すこともでき、安くて、訳が分からなくなったら、OS再インストールしてやり直すこともできます。おすすめです。
WEBサーバー上で、PHPやPythonで作った自作アプリの動かし方も紹介しています。
Raspberry Piに、LAMP構成のWebサーバを構築する方法を紹介します。
導入の流れは、以下です。
・Apache2のインストール
・PHP7のインストール
・MySQL/MariaDBのインストール
・phpMyAdminのインストール
・Webサーバの動作を確認する(HTML)
・Webサーバで、Perlソフトを動かす方法
・Webサーバで、Pythonソフトを動かす方法
・Webサーバで、PHPソフトを動かす方法
いろいろやることが多く見えるかもしれませんが、やってみると、そんなに大変ではないです。
LAMPとは
LAMPとは、以下の頭文字をとったものです。
L - Linux
A - Apache
M - MySQL
P - PHP(Perl、Python)
LAMPとは、Webアプリケーションを開発する環境として支持されているオープンソースソフトを示しています。
それでは、環境構築をはじめます。
Perlのバージョン確認
Perlは、Raspbain OSに、はじめから入っていますので、インストールは不要ですが、念のため、Perlのバージョンを確認しておきましょう
$ perl -v
apt updateで、内部情報を最新に更新する。
いつものコマンドです。
$ sudo apt update
Apache2のインストール
Apache2をインストールします。
$ sudo apt install apache2
Apache2が正しくインストールできたことを、バージョン確認で、確認します。
$ apache2 -v
PHP7のインストール
PHP7をインストールします。
$ sudo apt install php php-dev php-fpm php-gd
PHP7が正しくインストールできたことを、バージョン確認で、確認します。
$ php -v
php-mysqlのインストール
php-mysqlをインストールします。
$ sudo apt -y install php-mysql
PHP 7.0 FPM(FastCGI Process Manager)を有効にする。
$ sudo a2enmod proxy_fcgi setenvif$ sudo a2enconf php7.3-fpm
Apache2を再起動します。
$ sudo systemctl reload apache2
MySQL/MariaDBのインストール
MariaDBをインストールします。
$ sudo apt -y install mariadb-server
インストールできたことを、バージョン確認で確認する。
$ mysqld -V$ mysql -V
phpMyAdminのインストール
phpMyAdminは、ブラウザー上で、MySQLサーバーを管理できるソフトです。
①phpMyAdminをインストールします。
$ sudo apt-get -y install phpmyadmin
インストールの途中で質問のダイアログが表示されます。
# Web server to reconfigure automatically: - [*] Apache2 - <Ok>
# Configuring phpmyadmin - <Ok>
# Configure database - <Yes>
# MySQL application password for phpmyadmin: - パスワード(任意)
# Password confirmation: - 確認用パスワード(上で入力したの同じ)
# ※ phpMyAdminのユーザー名は phpmyadminです。
②インストールできたことを、ブラウザで確認します。
下記の URLをブラウザでアクセスします
http://raspberrypi.local/phpmyadmin/
phpMyaAdminの画面が表示されると思います。
Webサーバの動作を確認する(HTML)
①パソコンでブラウザを開いて、以下のURLを入力します。
http://raspberrypi.local/
Apache2のデフォルトページが表示されます。
Webサーバで、自作のHTMLソフトを動かす方法
先ほどは、Apache2のデフォルトページですが、自分が作ったHTMLファイルを表示させます。
①ラズパイのコンソールを開きます。
②Apache2のデフォルトページを削除します。
$ sudo rm /var/www/html/index.html
③自分のHTMLファイルを作成します。
エディタで、index.htmlを開きます。
$ sudo nano /var/www/html/index.html
ファイルの中身は、以下の1文を入力する
HTML Hello
CTRL + O で書き込み保存です。
CTRL + X でエディタから抜けます。
④ブラウザを開きます。
パソコンでブラウザを開いて、以下のURLを入力する
http://raspberrypi.local/
先ほど作成したHTMLファイルのページが見えているはずです。
このように、このファイルを書き換えることで、自分が作成した、HTMLファイルをブラウザーに表示できます。
Webサーバで、自作のPerlソフトを動かす方法
Apache2で、CGIが動作できるように設定します。
①cgi.loadファイルの設定
$ sudo ln -s /etc/apache2/mods-available/cgi.load /etc/apache2/mods-enabled/cgi.load
②Apache2を再起動する
$ sudo service apache2 restart
③自作のcgiファイルを作成する
エディタを開きます。
$ sudo nano /usr/lib/cgi-bin/test_perl_cgi.cgi
以下の内容を入力します。
#!/usr/bin/perl
print "Content-type:text/plain\n\n";
print "Test Perl CGI";
CTRL + O で書き込み保存です。
CTRL + X でエディタから抜けます。
④作成したcgiファイルに、実行権限を付与します。
実行権限を付与していないと Internal Server Error 500となります。
$ sudo chmod +x /usr/lib/cgi-bin/test_perl_cgi.cgi
⑤ブラウザーを開いて、作成したcgiファイルを表示させる
http://raspberrypi.local/cgi-bin/test_perl_cgi.cgi
Webサーバで、自作のPythonソフトを動かす方法
①sedコマンドで文字列置換で書き換えます。(.pyを付け加える)
$ sudo sed -i -e "s/AddHandler cgi-script .cgi/AddHandler cgi-script .cgi .py/g" /etc/apache2/mods-enabled/mime.conf
②Apache Webサーバを再起動する。
$ sudo service apache2 restart
③ブラウザで、Pythonファイルを表示させる。
ブラウザを開いて、以下のURLを入力する
http://raspberrypi.local/cgi-bin/test_python_cgi.py
Webサーバで、自作のPHPソフトを動かす方法
①PHPファイルを作成する
エディタを開いて、phpファイルを作成する。
$ sudo nano /var/www/html/phpinfo.php
以下の1文を記載ください。
<?php phpinfo(); ?>
CTRL + O で書き込み保存です。
CTRL + X でエディタから抜けます。
②ブラウザで、自作PHPファイルを表示する
http://raspberrypi.local/phpinfo.php
まとめ
ラズパイで、LAMP環境を構築する方法を紹介しました。
\ キーボード一体型のラズパイがおすすめです。モニターとつなげるだけです /
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